最近よく聞くRLUSDという単語。よくわからない人も多いと思います。
RLUSD(アールエルユーエスディー)は、Ripple社のステーブルコイン「Ripple USD」の略です。
今回は、RLUSDとXRPの関係、そして、それがXRPの価格にどう影響するか?を、わかりやすくシンプルに解説します。
RLUSDって何?
リップル社は、国際送金やお金のやり取りを速く、安くできるようにする技術を作っている会社。
たとえば、海外にお金を送るとき、普通の銀行だと時間や手数料がかかりますよね?
リップルはそれをブロックチェーンという技術を使って、もっとスムーズにしようとしています。
そのリップル社が作ったのが「RLUSD」というステーブルコイン。
1RLUSD=1ドルになるように設計されている
ステーブルコインっていうのは、値段がほとんど変わらない仮想通貨のこと。
RLUSDは1ドルと同じ価値になるように、米ドルや安全な資産で裏付けられています。
値段が安定してるから、企業や人が安心して使えるようになってるんです。
ステーブルコインって、なぜ値段が安定してるのでしょうか?
普通の仮想通貨、たとえばビットコインやXRPは、値段が毎日大きく上下しますよね。
でも、RLUSDみたいな「ステーブルコイン」は、1RLUSD=1ドルになるように設計されています。
なぜそんなことができるのかというと、リップル社が「RLUSDの裏にお金を預けてる」から。
リップル社が「1RLUSD=1ドル」の価値を保証するために、銀行や安全な場所に本物の1ドル(または同じ価値の安全なもの、たとえば国債みたいなもの)を預けておくのです。
もし、リップル社が100万RLUSDを発行したとすると、リップル社は100万ドル(または同じ価値の安全な資産)を銀行などに預けておくということ。
もし、誰かが「RLUSDをドルに戻したい!」と言ったら、リップル社は預けてたドルを渡して、RLUSDを回収します。
こうやって、RLUSDの価値がいつも1ドルに保たれるというわけです。
XRPとRLUSDの関係

XRPはリップル社が作った別の仮想通貨で、RLUSDとはちょっと役割が違います。
XRPは、国際送金の「橋(ブリッジ)」みたいな役割を持ってるんです。
たとえば、RLUSDを使ってお金を送るとき、XRPがその取引を速く、安く処理する手助けをするというわけです。
RLUSDのガス代にXRPは使われる
ブロックチェーンで取引をするとき、ネットワークを使うための「手数料」が必要で、これを「ガス代」と呼びます。
リップル社のブロックチェーン(XRPレジャー)では、このガス代にXRPが使われるのです。
RLUSDを使ってたくさんの人がお金を送ったり、決済したりすると、XRPレジャーでの取引が増えますよね。
そのたびに、ちょっとずつXRPがガス代として使われることになります。
さらに、この使われたXRPは「バーン(焼却)」といって、永久になくなってしまいます。
これによって、世の中にあるXRPの量が少しずつ減っていくことになります。
正確には、RLUSDはXRPレジャーとイーサリアムの両方で発行されています。
XRPレジャーは速くて安いから、たとえば海外にお金を送るときに便利。イーサリアムはいろんなアプリとつながってるから、そこで使いたい人にピッタリ。
どっちでも使えるから、RLUSDはいろんな場面で活躍できるというわけです!
RLUSDの信頼度が高い理由
ところで、RLUSDの信頼度が高い理由はどんなところにあるのでしょうか?
安全な資産で100%裏付け
RLUSDは、米ドルや安全な資産(たとえばアメリカの国債や現金みたいなもの)で100%裏付けされています。
リップル社は、RLUSDを発行するたびに同じ額の資産を準備しているので価値が安定します。
厳しいルールを守っている
RLUSDは、アメリカのニューヨーク州金融サービス局(NYDFS)という、とても厳しい金融の監視機関から承認を受けています。
RLUSDがちゃんとしたルールに従って運営されているか、毎月監査(検査)され、透明性が保たれているのです。
リップル社自体の信頼度が高い
リップル社は、国際送金や金融サービスで10年以上活躍している会社で、世界中で90以上の市場で使われているのです。
たくさんの銀行や金融機関と協力してるから、信頼度がものすごく高いと言えます。
色々な取引所で使える
RLUSDは、Uphold、Bitstamp、Bitsoみたいな大きな仮想通貨取引所で使えるようになっています。
他にも、Arquicoin、MoonPay、Zero Hash、Kraken、Coinbase、Backed、Bullish、CoinMENA、Eurex、DBS Bankなど、たくさんの取引所や金融機関でサポートされています。
ステーブルコインの格付けでRLUSDが1位に
最近のニュースでは、ステーブルコインの格付けでRLUSDが1位になったそうです。
ステーブルコインの格付けを行う企業ブルーチップが17日、リップル発行のRLUSDステーブルコインに最高評価のA格付けを付与し、市場で最も信頼できるステーブルコインに認定したと発表した。
同機関は1月にRLUSDの正式格付けを開始し、業界の新たな信頼性基準と評価している。

RLUSDが爆発的に普及すると、XRPの価格はどうなる?

気になるポイントですが、 RLUSDが普及すると、XRPの価格はどうなるのでしょうか?
バーンされるXRPが増え、需供のバランスでXRPが上がる可能性がある
RLUSDがたくさん使われるようになると、XRPレジャーでの取引が増えます。
つまり、ガス代としてXRPがたくさん使われるし、焼却されるXRPも増えるのです。
すると、XRPの量が減っていくから、需要と供給のバランスでXRPの価値(価格)が上がる可能性があるというわけです。
寝て起きたらXRPが最高値更新してた
— Hammock (@c_zwei2501) July 18, 2025
年足ログスケール
やっぱ3000$までいくんじゃ?🤔
リップル社のステーブルコイン(RLUSD)決済が採用されていって決済量が増えるとガス代にXRPが使われるんだっけ
つまり爆発的に普及が始まると手数料補完のためにXRP自体の価格はどんどん上がっていく、、? pic.twitter.com/70yZQplNwM
ただし、必ず上がるとは限らない
ただし、必ず価格が上がるとは限らないです。
価格というものは、他にもいろんなところから影響を受けてます。
たとえば、以下のような要因です。
- RLUSDがどれだけ普及するか
- 他の仮想通貨やステーブルコインとの競争
- 法律や規制の変化
- 市場の雰囲気(みんなが仮想通貨に興味を持つかどうかなど)
RLUSDが爆発的に普及すればXRPの価格が上がる可能性はありますが、100%確実ではないので注意が必要です。
まとめ
今回は、RLUSDとXRPの関係、そして、それがXRPの価格にどう影響するか?を、わかりやすくシンプルに解説しました。
以下が要点になります。
- RLUSDは、リップル社が作ったステーブルコイン(値段が安定した仮想通貨)。
- XRPはRLUSDの取引をスムーズにするための「橋」で、ガス代として使われる。
- RLUSDがたくさん使われると、XRPがガス代として使われ、焼却されるからXRPの量が減る。
- XRPの量が減ると、需要が高まれば価格が上がる可能性があるけど、必ず上がるとは限らない。

コメント